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2008年8月

2008年8月30日 (土)

[僕の君]

立っていたのは、果てしなく続く血の海

見ていたのは、今も昔も、変わりなく愛した君の姿

光を失くしたその瞳は、はたして僕を見ているのだろうか

造り物じみた、造花のような君の瞳

足の裏に纏わりつくべたついた液体は

いったい何体もの生物の体液だろうか

彼女はその汚物と腐蝕の中、血のついた顔でなにかを見つめている

僕は、そんな彼女を見つめている

そして

彼女は走っていった

腐敗した汚物や臓物のなかを、不気味な音をたてて

 

待って

そう言おうとした

声が出なかった

出し方を忘れた

 

ねぇ、君

彼女の

名前を忘れた

 

待って

走り方を忘れた

 

彼女が、去っていく

僕を置いたまま、去っていく

果てない臓物と汚物のなかに、僕を置いて

やがて臓物たちは僕の足を埋め、膝を埋め、手を呑みこんでいく

そして僕は

その臓物たちの、一部と化していく

 

君の後ろ姿を、見つめながら

 


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お久しぶり

みなさん、実は長らく留守にしていた鈴猫です。

どこかに行っていたというわけではないのですが、少々キーボードが故障していたようでして。

実際は電池切れだったんですけどね(-_-;)

ですが、今さっき電池を入れ、ようやくブログを更新できました。 詩の方はデータからコピペするだけだったので、時々更新していたのですが、それに対するコメントや、コメントして下さった皆様へのお返事が出来ていませんでした。ごめんなさい(T-T)

Reoさん、ご心配御かけしました。体調は全くもって快調でございます。 お気遣いいただき、ありがとうございましたcat

それと、少しお知らせ。

このブログにある、『気まぐれ日記』ですが、やはり詩と日記を両方書くのはすこし無理があったので、全面廃止というコトにさせていただきます。

勝手な美意識からなのですが、これまでの日記も、削除させていただきます。

読んで下さっていた方は、ごめんなさい。

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2008年8月 7日 (木)

[愛した訳]

傷ついた、小さな心

諦めきれない、哀しい信念

頑張りすぎた、歩きすぎた弱い足

倒れ

埋もれ

踏まれ

立ち上がる気力もなくなってしまった体

それなのに

悲しみの涙は、絶えず頬を伝い堕ちる

 

諦められたら、楽だったのだろうか

卑下され

拒まれ

虐げられて

それでも人に縋りたい気持ちは彷徨い続ける

諦めたい

憎みたい

逃げ出したい

己自信の信念から

なぜ、こうにも人を信じるのか

なぜ、こうにも非常な世界に、幸せを求めるのか

願い続ける人の手は、もう触れられはしないのに

その哀れな心は、それでも人の情を乞う

 

あの日、自分が愛された訳を知りたくて


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